2026年5月30日(土)、中国マカオのギャラクシー・アリーナで開催される「UFC Fight Night: Song vs. Figueiredo」で、朝倉海がバンタム級でキャメロン・スモザーマンと対戦する。この試合は朝倉海にとってUFC3戦目であり、バンタム級転向後の初陣となる。
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朝倉海のプロフィール
朝倉海は元RIZINバンタム級王者で、2024年12月のUFC初戦でフライ級に落として王者アレッシャンドリ・パントージャのベルトにいきなり挑戦したものの、2ラウンドでリアネイキドチョークにより一本負け。2025年8月にはティム・エリオットを相手に約8ヶ月ぶりの再起戦に臨んだが、2ラウンドのギロチンチョークで一本負けとなり、UFC2連敗でバンタム級への転向を発表した。
フライ級での2連敗は、階級を落とすことによるフィジカル的な不利がひとつの原因として指摘されている。本来の適正階級バンタム級に戻ることで、スタミナ・パンチ力ともに大幅な改善が見込まれる。
朝倉海の能力値
| 項目 | スコア | 評価の根拠 |
|---|---|---|
| 打撃 | 92 | RIZINを制したトップクラスのストライキングと右の強打 |
| フィニッシュ力 | 88 | 高いKO率と、チャンスを逃さない仕留めへの嗅覚 |
| 機動性 | 82 | バンタム級に戻り、軽快なステップと出入りが復活 |
| スタミナ | 80 | 減量負担の軽減により、3Rフルに動ききれる体力をキープ |
| 試合IQ | 78 | 前戦の敗戦を糧にしたゲームプランの修正・アジャスト力 |
| クリンチ | 75 | 壁際でのディフェンス能力と体幹の強さ |
| 防御力 | 74 | カウンターを狙う目の良さがあるが、打ち合いでの被弾に注意 |
| グラップリング | 66 | エリオット戦で課題を残すも、バンタム級でのパワー負けは軽減 |
1. 「打撃:92」「フィニッシュ力:88」は文句なしのトップクラス
朝倉選手の最大の魅力であり、UFCバンタム級でも十分に通用する武器がこの2つだ。
- 打撃(92):RIZINで数々の強豪を沈めてきた右ストレートの威力や、一瞬の隙を逃さないカウンターの精度を評価しています。ストライカーとしての純粋なキレは、UFCのランカー勢と比較しても引けを取らない。
- フィニッシュ力(88):相手がぐらついた際のラッシュの爆発力、試合を終わらせる嗅覚の鋭さは一級品だ。
2. 階級変更で大きく向上した「機動性:82」「スタミナ:80」
前戦のフライ級(56.7kg)への大減量は、明らかに本来のパフォーマンスを奪っていた。
- 今回、本来の骨格に合ったバンタム級(61.2kg)に戻したことで、水抜きによる筋肉の萎縮やスタミナ切れの懸念が大幅に解消される。
- ステップの軽快さ(機動性)が戻り、3ラウンドを通して鋭い動きを維持できる(スタミナ)期待値を込めた高めの設定となっている。
3. 今後の試金石となる「試合IQ:78」
前戦のティム・エリオット戦では、UFCベテランの老獪なゲームメイクに苦しめられた。
- 今回の「78」という数値は、その苦い経験を糧に「UFC仕様の戦い方」へとアジャストしてくることへの期待値だ。
- 単に自分の打撃を当てるだけでなく、相手の出方に応じた試合運び(ゲームプランの遂行力)がどれだけ進化しているかが、この数値の証明になる。
4. 明確な課題であり、UFCでの命綱となる「グラップリング:66」
UFCのバンタム級で上を目指す上で、最も改善が求められるポイント。
- 前戦でタックルからのコントロールを許してしまったため、現時点での評価は「66」と控えめにならざるを得ない。
- ただし、今回の相手(スモザーマン)はグラップリングを苦手とする選手であるため、この数値でも十分に相性的なアドバンテージを取れる、あるいはタックルをディフェンスしきれるという計算が立つ。
総評:UFCランカー入りを見据えた「超攻撃型MMA」の数値
全体として、「打撃・フィニッシュ力」という突出した強み(90超え)を持ちつつ、その他の項目をバンタム級回帰によってUFC水準(80前後)まで引き上げた、非常に華のあるパラメータ構成になっている。
グラップリングの数値(66)を打撃の圧力と機動性でカバーし、いかに「自分の土俵(スタンドの打撃戦)」に相手をハメ込めるかが、今回のスモザーマン戦、そして今後のUFCでの出世を左右する鍵になるだろう。
対戦相手:キャメロン・スモザーマンとは?
スモザーマンはバンタム級の有望株で、6度のKO勝利を誇る元Fury FC(フューリーFC)王者。デイナ・ホワイトのコンテンダーシリーズ出場を経てUFCと直接契約を結び、UFC参戦を果たした。
スモザーマンは2024年10月にジェイク・ハドリーを下してUFCデビューを飾ったが、その後2025年に2連続の判定負けを喫している。UFC戦績は1勝2敗。なお、UFCマカオ大会の前に予定されていたリッキー・トゥルシオス戦はUFC 324の計量でスモザーマンが失神するアクシデントにより中止となっている。
ニックネームは「The Baby-Faced Killa(童顔の殺し屋)」。見た目に反してKO率の高い危険なファイターだ。
キャメロン・スモザーマンの能力値
| 項目 | スコア | 評価の根拠 |
|---|---|---|
| 打撃 | 86 | ボクシングベースの鋭いコンビネーションと前進力 |
| フィニッシュ力 | 80 | 近距離での畳み掛けとラッシュの強さ |
| 機動性 | 81 | プレッシャーをかけるための素早い足運び |
| スタミナ | 76 | 終盤まで攻める心肺はあるが、前戦の減量失敗の影響が懸念 |
| 試合IQ | 74 | 勢いに任せる場面が多く、戦術的な引き出しは発展途上 |
| クリンチ | 72 | 至近距離での押し込みとケージ際での削り |
| 防御力 | 70 | 打撃戦を好むため、ガードの隙からの被弾が目立つ |
| グラップリング | 62 | レスラータイプを極めて苦手とし、テイクダウン防御に難あり |
1. 侮れないボクシング技術を示す「打撃:86」「機動性:81」
スモザーマンの最大の武器は、卓越したボクシングスキルにある。
- 打撃(86):UFCデビュー戦(ジェイク・ハドリー戦)では、鋭いジャブと回転の速いコンビネーションで圧倒し、見事な判定勝ちを収めている。ガードを高く固めてジリジリと距離を詰め、ケージ際に追い込んでいくボクシングのプレッシャーは強力だ。
- 機動性(81):前進しながらパンチを放つための足運びや、ケージ際へ相手を追い詰めるステップワークは非常にスムーズで、スタンド戦において一定の高い水準を誇る。
2. 荒削りだが侮れない「フィニッシュ力:80」
- 決して一撃で相手を失神させるようなタイプではないが、近距離の打ち合いで相手が怯んだ瞬間に、一気に回転数を上げる「畳み掛けのラッシュ」を持っている。
- ニックネームの「ベビーフェイス・キラー( The Baby-Faced Killa)」の通り、チャンスと見た時の攻撃の獰猛さは、朝倉選手にとっても十分に警戒すべき要素だ。
3. 不安要素が残る「スタミナ:76」「試合IQ:74」
直近のキャリアや試合展開におけるスモザーマンの弱点、懸念点がここに集約されている。
- スタミナ(76):過去に計量関連のトラブルや減量への懸念が囁かれた経緯があり、後半戦の失速リスクが考慮されている。また、強豪リッキー・シモン戦のように、タフな展開で削られると3Rに動きが落ちる傾向がある。
- 試合IQ(74):良くも悪くも「ボクシングでの真っ向勝負」に依存している。展開が苦しくなった際に、戦術をガラリと変えてアジャストするような引き出しの多さはまだ発展途上と言える。
4. 明確なアキレス腱である「防御力:70」「グラップリング:62」
朝倉海選手が勝機を見出すべき、最も大きな穴がこの2項目だ。
- 防御力(70):自らプレッシャーをかけて打ち合うスタイルゆえに、ガードの隙間を縫うような被弾が少なくない。実際、UFC公式データでも被弾率がやや高く、朝倉選手の最大の武器である「一撃のカウンター」が最も刺さりやすい防御の脆さを持っている。
- グラップリング(62):UFC公式のテイクダウン防御率(TD Def.)は約62%と、UFCバンタム級の中では決して高い方ではない。レスラータイプ(セルゲイ・シデイやリッキー・シモンなど)にグラウンドでコントロールされると、なす術なく判定を落とすのが彼の明確な負けパターンとなる。
総評:スタンド勝負に命をかける「ザ・ボクサー型MMA」
スモザーマンの能力値は、「スタンドのボクシング(86)と前進力(81)に全振りした尖ったパラメータ」と言える。
打撃の引き出しの多さや一発の破壊力では朝倉選手(92)に劣るものの、手数とプレッシャーで朝倉選手を後退させ、ケージ際に釘付けにできれば、彼にも十分に勝機が生まれる。
裏を返せば、グラップリング(62)や被弾の多さ(70)という明確な弱点があるため、朝倉選手からすれば「非常に戦い方のプランを組み立てやすい(弱点を突きやすい)相手」であることは間違いない。
両者の基本情報の比較
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32歳
年齢
28歳若い
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173 cm
身長
175 cm+2cm
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175 cm
リーチ
175 cm同等
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21勝 6敗多い
総戦績
12勝 6敗
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0勝 2敗
UFC戦績
1勝 2敗優位
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62%高い
KO率
50%
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両者のフィジカルスタッツを比較すると、一長一短の要素が入り混じる興味深い構図となる。
- 体格面と若さはスモザーマンが優位 年齢はスモザーマンが4歳若く、肉体的な全盛期にある。身長でも2cm上回っており、ケージ内でのサイズ感はスモザーマンがわずかに大きく映るはずだ。リーチは175cmで互角のため、朝倉海が体格差に圧倒されるレベルではないが、遠い距離での戦いではスモザーマンの高さが微量なアドバンテージとなる可能性がある。
- 経験値と決定力は朝倉海が圧倒 総戦績を見ると、朝倉海の27戦(21勝)に対しスモザーマンは18戦(12勝)と、キャリアの厚みには明確な差が存在する。さらに特筆すべきは「62%」という朝倉海の高いKO率だ。RIZINバンタム級王者として修羅場をくぐり抜けてきた一撃の破壊力と、試合を終わらせる決定力においては、朝倉海が完全に一枚上手であると言える。
- UFCの舞台における適応力 UFCでの戦績のみを切り取ると、すでに1勝を挙げているスモザーマンに対して朝倉海は2敗と後れを取る形になっている。しかし、朝倉海がこれまでに戦った相手の質や、今回が真価を問われる一戦であることを考慮すれば、過去のUFC戦績データだけで優劣を断定することはできない。
スタミナや勢いに乗る「若きタフな北米ファイター」に対し、実績と一撃必殺の「元日本人王者」が技術と経験でどう封じ込めるかという、フィジカル面からも見応えのある対比構造が浮き彫りとなっている。
能力値比較チャートで読み解く|この試合の3大注目ポイント
続いて、両者の能力値を比較すると、両者はほぼ同じようなスタイルのファイターと言える。そして、全体的なクオリティにおいて朝倉海がリードしている構図が見えてくる。
| 項目 | 朝倉 海 | C・スモザーマン | 差 | 優位 |
|---|---|---|---|---|
| 打撃 | 92 | 86 | +6 | 海 |
| フィニッシュ力 | 88 | 80 | +8 | 海 |
| 機動性 | 82 | 81 | +1 | 海 |
| スタミナ | 80 | 76 | +4 | 海 |
| 試合IQ | 78 | 74 | +4 | 海 |
| クリンチ | 75 | 72 | +3 | 海 |
| 防御力 | 74 | 70 | +4 | 海 |
| グラップリング | 66 | 62 | +4 | 海 |
注目ポイント① 打撃の破壊力|一撃の朝倉海 vs 連打のキャメロン・スモザーマン
打撃戦が予想されるこのカード。朝倉海は一撃で試合をひっくり返す右ストレートやカウンターの精度(92)が最大の武器だ。一方のスモザーマン(86)は、執拗にジャブを突いて距離を詰め、コンビネーションの連打で削るボクシングスタイル。 朝倉がスモザーマンのプレッシャーにケージへ押し込まれず、いなしながら得意のカウンターを合わせられるかが最大の焦点となる。
注目ポイント② グラップリングの攻防|「寝技の課題」をどう突くか
朝倉海は前戦でグラップリングの課題(66)を露呈した。しかし、スモザーマン(62)はそれ以上にレスリング対応や寝技を苦手としており、過去の敗戦でもテイクダウンされてコントロールされる場面が目立つ。 ストライカー同士の対決ですが、朝倉海がMMAファイターとしての幅を見せ、あえてタックルを混ぜてスモザーマンの打撃を警戒させるような戦術(試合IQ)をとるかどうかも注目。
注目ポイント③ 体格と階級変更の影響|バンタム級でのリカバリー
朝倉海はUFC初戦での無理なフライ級減量から解放され、本来のパワーを発揮できるバンタム級に戻した。スモザーマンは前戦で減量失敗により倒れた過去があるため、当日のリカバリー具合やスタミナ面(76)で朝倉海がアドバンテージを握る可能性が極めて高いと言える。
海外オッズ(マネーライン)
オープニングオッズは朝倉海が-305、キャメロン・スモザーマンが+245。現在のベストオッズは朝倉海が-300(Caesars)、キャメロン・スモザーマンが+245(DraftKings)となっており、ブックメーカー各社は概ね朝倉優勢で一致している。
予測市場のPolymarketでは、朝倉海71%、キャメロン・スモザーマン31%とオッズ市場でも朝倉が大きく支持されている状況だ。
※ オッズは試合直前まで変動します。最新情報は OddsShark などでご確認ください。情報は2026年5月28日時点のものです。
このオッズは海外の複数スポーツベッティングサイトが公開している参考情報であり、日本国内での賭け行為を推奨・勧誘するものではありません。日本では、公営ギャンブル(競馬・競輪・競艇・オートレース・宝くじ等)以外のスポーツ賭博は、刑法185条・186条(賭博罪)により原則として禁止されています。本記事は格闘技ファン向けの情報提供を目的としており、いかなる賭け行為も推奨しておりません。また、本記事掲載のオッズは刻々と変動するため最新情報を保証するものではありません。
勝敗予想
トータルスタッツと直近のファイトスタイルから勝敗を分析すると、朝倉海が「打撃の精度と爆発力」で試合を支配し、判定または後半のTKOで勝利する可能性が高いと予想される。
バンタム級での再起初戦というモチベーションの高さ、総合的な経験値の差、そしてキャメロン・スモザーマンのコンディション面への疑問符を総合すると、朝倉海有利は動かない。自身も「バンタム級転向1戦目、進化した姿を見せます」とコメントしており、強い覚悟で臨む姿勢を見せている。
ただし、キャメロン・スモザーマンの一発には常に注意が必要。早期の大振りは禁物で、慎重な距離管理から徐々にペースをつかんでいく展開が望ましい。
まとめ
最後にもう一度両者の強みを簡単にまとめると次のようになる。
朝倉海の強み
- RIZINで培った世界水準の打撃技術
- バンタム級転向によるフィジカル面の改善
- 本人も「対戦相手はいいストライカーだと思うが、彼より強い人と戦って倒してきている。そこに自信を持っている」と語っており、精神的にも強い状態で臨む。
キャメロン・スモザーマンの脅威
- 12勝中6勝がKO/TKOという高い決定力
- UFC参戦前にFury FCで王座を獲得した地力
- 前戦の計量失神からどこまで立て直せるかが鍵
UFCという世界最高峰の舞台で真価を証明するため、朝倉海にとってここは絶対に落とせない重要な一戦となる。持ち前の爆発力と進化した北米対策が噛み合えば、マカオの夜に「海」の名が轟く劇的な幕切れが期待できるはずだ。

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