リトルカブのエンジンオイルの交換方法の解説です。初期費用は少しかかりますが、定期的に行うことなので長い目でみると費用を抑えることができます。
エンジンオイルの交換に必要なもの
・エンジンオイル(粘度10W-30)
・廃油処理パック
・ソケットレンチ(17mm)
・ドレンパッキン
・オイルジョッキ(計量カップ + 漏斗でもOK)
【あると便利なもの】
・オイル受け
・ビニール手袋
・ぞうきん、ティシュ(オイル拭き取り)
手順① 古いオイルを抜く
まずはじめに、古いオイルを抜く必要があります。オイルの抜き方はカブの底面にあるドレンボルトをはずすと廃液させることができます。
ドレンボルトをゆるめる
ドレンボルトは右寄りについているので、リトルカブの右側から作業するといいでしょう。
リトルカブの底面にはエンジンガードがついているのですが、ちょうどドレンボルトのところには穴が開けてあるので、エンジンガードをはずすことなくオイルを抜くことができます。
ただし、エンジンガードの穴から作業をするので、ソケットレンチ(17mm)が必要になります。
ドレンボルトをはずすと、一気にエンジンオイルが流れ出てきます。ですので、全部はずしてしまわないようにしましょう。手順としては、ソケットレンチである程度ゆるめてからオイル受けを下に設置して、自分のタイミングで抜くと手が汚れずに済みます。
ドレンボルトは向かって「反時計回り」に回すとゆるみます。上から見てる場合は「時計回り」に回しましょう。コツとしては、ソケットレンチを力まかせに回そうとせずに、「トントン」と叩くと良いです。
オイル受けの設置
ゆるんだら、廃液にそなえて下に「オイル受け」を設置します。「オイル受け」がない場合は直接「廃油処理パック」を置いておくといいでしょう。
次に、オイルキャップをゆるめます。そうすることで、空気の通りがよくなって、オイルの廃液がしやすくなります。
ドレンボルトをはずす
それでは、ドレンボルトをはずしていきます。先にゆるめているので、手で簡単に回すことができます。はずれそうになったら、さっと手を引きましょう。一気にオイルが出てきますので、手が汚れてしまいます。
オイルが抜けきるまで少し待ちます。
手順② オイルフラッシング
オイルが抜けたら、オイルフラッシングをします。
◆オイルフラッシングとは
新しいオイルを少量入れてエンジンを始動させることで、廃液で取り切れなかった古いオイルや汚れを洗い流すことです。例えるなら、醤油差しを醤油で洗うといった感じです。
ドレンボルトを締め直し、オイルが漏れないようにします。それから、0.2Lほど新しいオイルを入れてエンジンをかけてアイドリングします。
少しの時間アイドリングしたら、エンジンを切ってから先程と同様にドレンボルトをはずして廃液します。
手順③ 新しいオイルを入れる
廃液が済んだら、ドレンボルトを締めます。この時に、ドレンパッキンの交換をしましょう。ドレンパッキンが劣化していたらオイル漏れの原因となります。
ドレンボルトは向かって「時計回り」に回すと締まります。上から見てる場合は「反時計回り」に回しましょう。
最後に、オイルの補充をして終わりです。
リトルカブのオイル交換量は0.6Lですが、一気に全部いれてしまわないようにしましょう。
入れすぎた場合には廃液しなければなりません。量を確かめながら少しずつ入れていきます。
オイルキャップにはオイルレベルゲージがついていて、これを差し込むことでオイルの容量がわかるようになっています。
付着しているオイルをしっかりと拭き取ります。
オイルレベルゲージはちょうど網目 (▩▩▩) になっているところが目安になります。
キャップは締めなくてもいいので、オイルレベルゲージを注入口に差し込んでオイル量を確認します。
⬇の写真では半分も入っていないことがわかります。
さらにオイルを継ぎ足していきます。
同様にオイルレベルゲージを注入口に差し込んでオイル量を確認します。
⬇の写真では上限近くまで補充されていることがわかります。
これ以上継ぎ足すと、容量がオーバーしてしまいまうのでここまでとします。
最後にオイルキャップを閉めて終了です。
エンジンオイルの交換時期の目安
エンジンオイルの交換時期ですが、リトルカブの取説では次のように記載されています。
初回 | 1,000km |
以後 | 3,000kmごと |
個人的にはこれよりも少し早めのオイル交換を行っています。