夏といえばそうめん。その中でも「揖保乃糸(いぼのいと) 特級品」は、ただのそうめんではありません。
ひと口食べれば違いが分かる、なめらかさとコシのある極上の味わい――。
今回は、揖保乃糸(いぼのいと)の特級品がなぜ特別なのか、その魅力をじっくりご紹介します。
揖保乃糸(いぼのいと)の歴史とブランド力
揖保乃糸(いぼのいと)は兵庫県播州地方でおよそ600年の歴史を持つ伝統的な手延べそうめんです。
そして、その特徴は「手延べ製法」と呼ばれる独自の技法。生地を引き延ばし、熟成を繰り返しながら細くしていくことで、なめらかでコシのある食感を実現しています。
その品質の高さから、日本全国で圧倒的な知名度を誇り、家庭用から贈答用まで幅広く親しまれてきました。
揖保乃糸(いぼのいと)の主なランク(帯の色)
さて、揖保乃糸(いぼのいと)にはランクの違いがあります。そして、ランクは帯の色で見分けることができます。
・黒帯(特級品):贈答用、より上質な味わい。
・赤帯(上級品):定番、家庭用に最適。
・紫帯(縒つむぎ):国産小麦、コシが強くもちもちとした食感。
・緑帯(播州小麦):粘りの「ふくほのか」、弾力の「ゆめちから」のブレンド。
その他、
・黒帯に金文字(最高級品・三神):希少、最高級の食感と香り。
・金帯(熟成麺):製麺技能士による熟成麺。
・赤紫帯(太づくり):北海道小麦「きたほなみ」、ひやむぎほどの太さ。
黒帯(特級品)
- 赤帯よりさらにワンランク上。
- 選び抜かれた小麦粉を使用。組合が認めた熟練の職人だけが製造できる。
- 主に冬季(12月〜翌年2月)の寒い時期に作られる「寒製素麺」。
- 口当たりが繊細で、喉ごしがよりなめらか。
👉 贈答用や特別な食事におすすめ。
赤帯(上級品)
- 最も一般的で流通量が多い揖保乃糸。
- 厳選した小麦粉を使用し、バランスの良い食感。
- スーパーなどでもよく見かける定番。
- 「揖保乃糸といえばこれ」と言える基準的存在。
👉 家庭用にぴったり。
黒帯に金文字(最高級品・三神)
- 「三神(さんしん)」と呼ばれる最高級ライン。
- 特級品の中でもさらに厳選された小麦粉を使い、極めて細く均一な麺に仕上げられる。
- 生産量はごくわずかで希少。
- 上品な香りと、つるりとした喉ごしは別格。
👉 高級ギフトとして人気。
普通の揖保乃糸(いぼのいと)と特級品の違い
また、揖保乃糸(いぼのいと)には複数の等級があります。その中で「特級品」は次のような点で他と大きく異なります。
- 使用する小麦粉の違い
特級品は、小麦の中心部分だけを挽いた「一等粉」を使用。白さが際立ち、雑味のない上品な味わいになります。 - 麺の細さ
特級品は約0.65〜0.70mmという極細仕上げ。口に入れた瞬間にスッとほどける繊細さが魅力です。 - 製造される季節
特級品は寒冷期(11月〜翌2月)のみ限定製造。冷たい空気と乾燥した気候が、より高品質なそうめんを生み出します。 - 職人の技量
繊細な細さを均一に延ばすには高度な技術が必要。熟練の職人が気温や湿度を見極めて仕上げることで、安定した品質を保っています。
これらの違いによって、特級品は「揖保乃糸の中の揖保乃糸」と呼ばれる特別な存在になっているのです。
実際に食べて感じる特級品の魅力
特級品を食べたときの第一印象は「なめらかさ」と「喉ごし」。
一般的なそうめんと比べて口当たりが軽やかで、するすると流れるように喉を通ります。
しかしただ軽いだけではなく、しっかりとしたコシが残っており、噛むたびに小麦のほのかな甘みが広がります。
冷水で締めるとさらに食感が引き締まり、暑い夏でも飽きずに食べられる一品です。
そして、今回注文したのはこちら⬇
パッケージ
まずは、箱から見ていきましょう。

左上にステッカーが貼られていて、「特級品」の記載があります。

そして、気になる賞味期限は1年以上あるので安心です。

また、食塩相当量の記載もあって、一人1食分2把で約0.7gとなっています。

箱を開けてみると、ジップロックの袋が入っていました。

そして、その下に注意書きの用紙が同封されていました。

いよいよ、そうめん40束の登場です。

見てください、このきれいなそうめんの束を!

上段、下段の2段に敷き詰められていて圧巻ですね。

おすすめの食べ方
せっかくの特級品は、その上品な味を活かす食べ方がおすすめです。
- 定番の冷やしそうめん
薬味はねぎ・生姜・大葉などシンプルに。麺そのものの美味しさを堪能できます。 - 洋風アレンジ
オリーブオイルと塩を少し加えるだけで、上品なパスタ風に。トマトやバジルと合わせると見た目も華やかです。 - 温かいにゅうめん
繊細な麺がスープに絡み、優しい口当たりに。寒い時期にも楽しめます。
定番の冷やしそうめん
やはり、夏場は冷やしそうめんがおすすめですね。
また、茹で時間も2分ですぐに食べられるので嬉しいです。
2把をさっと茹でて生姜でいただくのが定番となっています。

このツヤツヤとした感じがおわかりでしょうか。

やはり、揖保乃糸(いぼのいと)は他のそうめんとは少し違う。

そうめんなので大きく主張するような要素はないけれども、食感や喉越しなどとても繊細な違いがあるんだと感じます。
贈答用としての価値
揖保乃糸(いぼのいと)の特級品は、美しい化粧箱入りで贈答用としても人気があります。
「夏の涼を贈る」という意味合いで、お中元やお歳暮の定番商品。大切な方に特別感を伝えられるギフトとして、多くの人に選ばれています。
まとめ
揖保乃糸(いぼのいと) 特級品は、ただのそうめんではなく「職人の技と自然の恵みが生んだ芸術品」です。
なめらかな口当たり、繊細な喉ごし、そして上品な味わい。
普通のそうめんでは味わえない特別感を、自分へのご褒美や大切な方への贈り物として、ぜひ一度体験してみてください。