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ホンダのリトルカブのヘッドライトがつかなくなりました。その原因をつきとめたので、同じような症状でお困りの方は参考にしてください。
まず、今回の「リトルカブ」はかなり古いモデルになります。
大学生の頃からこのカブを乗りながら、最近はちょくちょく修理に出したりしましたが20年以上たった今でも現役の「リトルカブ」です。
もはや「リトルカブ」ならぬ「スーパー (リトル) カブ」といっても過言ではありません。
今回の「リトルカブ」のスペックは以下のとおりです。
製品名 | リトルカブ |
メーカー | ホンダ |
発売年月 | 1999年9月 |
モデルチェンジ区分 | マイナーチェンジ |
グレード | キック・セル併用 |
型式 | BA – AA01 |
カラー | スパークリングシルバー ✕ モロッコブラウン |
原動機種類 | 4サイクル |
大事なリトルカブが廃車になった悲劇はこちらから⬇
リトルカブのヘッドライトの症状の変遷
・ロービームが時々つかなくなる。
・ロービームが完全につかなくなる。
・最後はハイビームもつかなくなる。
こんな症状になった場合には夜間は危なくて走れません。
すぐに原因をつきとめて、修理をおこなってください。
リトルカブのヘッドライトがつかない原因
①バルブの球切れ(フィラメントが切れている)
②バルブの接触不良(ハンダが摩耗している)
③バルブソケットの異常(ソケットの爪が折れている)
④配線の異常
⑤スイッチの異常
結論から言いますと、今回は「②バルブの接触不良+③バルブソケットの異常」が原因でした。
「④配線の異常、⑤スイッチの異常」は素人では原因をつき止めるのは難しいですが、①~③までは誰でも確認できるのでとりあえずチェックしてみてください。
用意するもの
【絶対に必要なもの】
・プラスドライバー(2番)・・・ネジを2箇所はずす
【あると良いもの】
・軍手・・・バルブの球を手で触れないため
【状況に応じて必要なパーツ】
・ヘッドライト用バルブ(ダブル球、12V 30/30w)
・バルブソケット
ヘッドライトカバーのはずし方
リトルカブのヘッドライトカバーは2つのネジで止められているだけなので簡単にはずすことができます。
方角でいえば、「南東」と「南西」の2箇所です。
リトルカブのヘッドライトから2つのネジをとりはずします。
カバーは上部に爪があるので、下からはずすようにしてください。
次に、ソケット部分をカバーから取り外します。
ソケットには3つの爪がついていて、ソケットを押し込みながら「反時計回り」に回転させればはずれるようになっています。スプリングが中に入っているのでしっかりと押し込む必要があります。
ソケットをはずします。
はじめは気づかなかったのですが、ソケットの爪の1つが折れてしまっていました。
カバーの方には「バルブ」が見えます。
すっぽりとはまっているだけなので、落としてしまわないようにしましょう。
バルブの接触部分が完全に摩耗していました。
つまんでひっぱると簡単に取り出すことができます。
リトルカブのバルブはダブル球で電球の中に発光する箇所が2つあります。
これにより「ロービーム」と「ハイビーム」の切り替えができるようになっています。
電球の中をみてみると、フィラメントは切れていないので、おそらく電球はまだ死んでおらず、接触不良でライトがつかなくなったと予想できます。
今回はこちらのバルブを使います。
接触部分はしっかりと盛り上がってます。
出っ張り部分をカバーのヘコミにあわせてはめます。
素手でガラス面に触らないようにしましょう。油脂による劣化の原因となります。
次にソケットを3つの穴に合わせて押し込みながら、時計回りに回転させるとハマります。
ただ、今回はソケットの爪が1つ折れてしまっているので一箇所が浮き上がったままになっています。
そのまま、カバーをネジ止めしてエンジンをかけるとライトが点灯しました!
ただし、ハイビームは無事に点灯したのですが、ロービームに切り替えると点灯しない。
やはり、ソケットの爪が1つ折れているせいでロービームの接触不良が原因ですね。
ちなみに手で抑えるとロービームもしっかりと点灯します。
結局、ソケットの買い替えが必要となりました。
ヘッドライトが点灯しなかった原因
今回、リトルカブのヘッドライトがつかなくなった原因をまとめると
・ソケットの爪が1つ折れてしまっていて、バルブとの接触不良を起こしていた。
・バルブのハンダが摩耗していて、接触不良の一因となった。(フィラメントは無事だった。)
ということで、ヘッドライトがつかなくなった場合は、
バルブとともにソケットの確認もしてみると解決できるかもしれません。
バルブのハンダを修復した記事はこちら⬇
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